研究実績の概要 |
本研究の遂行前に、鳥取大学医学部倫理委員会へ申請、認可後に、研究を開始した。 平成27年度に12サンプルについて、同意取得後DNAを抽出、連結可能匿名化し、本学生命機能研究支援センターにて、以下の方法で次世代シークエンス解析を行った。イルミナ社MiSeqにて TruSightOneシーケンスパネル(ヒト遺伝子変異データベース(HGMDプロフェッショナル)、オンライン・ヒトメンデル遺伝形質(OMIM)カタログ等に登録されている疾患の原因遺伝子 4813遺伝子の検査が可能)を用いてデータを取得、この中からGH-IGF系経路関連蛋白遺伝子(GHR,STAT3、STAT5,IGF-1, IGF-2 ,IGFALS,IGFBP3,IGFBP5,IGF1R,IRS1,IRS2など)のデータを取りだし、変異の有無を確認した。見出された変異を機能予測ソフト、データベースを用いてSNPか、希少変異かの検討を行った。 次世代シークエンサー解析は、12サンプルのうち、10サンプルの解析を終了した。そのうち1サンプルにIGFALSとIRS1の希少変異を、1サンプルにIGFBP5の希少変異を同定した。それぞれの希少変異をダイレクトシークエンス法で確認したところ、IGFALSはp.Arg229His(未報告)、IRS1はc.2054_2059delGCAGCA 、IGFBP5はp.Gly44Serのヘテロ変異が判明した。現在、これらの変異ベクターを作成中である。作成完了後機能解析を行う予定である。
|