次世代拡散MRI画像解析による小児神経疾患の脳微細構造解析を行った。3テスラMRI装置を用いて32軸の傾斜磁場と3つのb値を適用することによって、拡散カトーシス画像のプロトコルを決定した。パラメータとしてFA値とMK値とを用いて、様々な小児神経疾患の微細構造異常の検出を試みた。特に周産期脳障害においては多数例の検討を行うことができた。その結果、カトーシス画像では解像度の限界があり、その検出能力が不十分であることが明らかになった。TBSSによる統計解析を行うことで、MK値と神経学的予後との間に相関があることが明らかになった。
|