C型インフルエンザの流行を2014年と2016年に捉えることができたが、流行株の抗原変異は検出できなかった。地域住民の抗体保有調査では、流行の無かった奇数年(2015年と2017年)と流行のあった偶数年(2014年と2016年)とで抗体保有率に明確な違いは見られず、奇数年でも不顕性感染がある可能性が示唆された。小児科入院患者の調査では、ヒトメタニューモウイルスに比べて喘鳴の頻度は低いものの肺炎の頻度は同程度で、白血球数やCRPの上昇を認めた。細菌の二次感染や他ウイルスとの重複感染が病態の悪化に関与している可能性が示唆された。
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