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2015 年度 実施状況報告書

小児の抗HIV治療による免疫状態の改善と至適マーカーの同定

研究課題

研究課題/領域番号 26461572
研究機関金沢大学

研究代表者

畢 袖晴  金沢大学, 医学系, 助教 (50565413)

研究分担者 市村 宏  金沢大学, 医学系, 教授 (10264756)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードHIV / 抗HIV治療 / 小児 / 免疫状態 / 細胞染色
研究実績の概要

本研究は、HIV感染小児において、抗HIV治療(antiretroviral therapy, ART)が免疫活性化とT細胞サブセットのバランスに及ぼす影響を明らかにし、小児ARTの効果判定および予後に関連する適切な免疫マーカーを探ることを目的としている。
研究対象はベトナム国立小児病院を受診中のHIV感染小児である。研究方法は未治療HIV感染小児の免疫状態(免疫活性化やTh1/Th2/Th17/Treg)を、ART開始前および開始後経時的(ART開始後6,12,18,24ヶ月)に解析し(前方視観察)、まだART治療期間が24,36,48,60,72,84,96ヶ月になるHIV感染小児の免疫状態を横断的に解析する。平成26年9月から研究対象のリクルートを開始し、血液検体採取、検体染色・測定・解析、および検体の血漿と血球の分離・保存を行っている。
現在まで、未治療のHIV感染小児33名をリクルートした(前方視観察)。そのなか、7名が死亡、1名が転院している。現在25名がフォローされている。ART開始後6, 12, 18ヶ月にフォローしたのがそれぞれ9, 6, 2名であった。また、ART治療しているHIV感染小児63名をリクルートした。ART治療期間が24, 36, 48, 60, 72, 84, 96ヶ月のはそれぞれ5, 5, 10, 14, 8, 10, 11名であった。前方視観察では、ART開始前と比べ、ART開始後6ヶ月に、CD4陽性細胞数、Th1・Th2・Th17・Tregサブセット細胞数が有意に上昇し、CD8陽性細胞活性化の割合が有意に低下した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1.現在、前方視観察では33名の研究対象をリクルートし、7名が死亡、1名が転院しており、25名をフォローしている。
2.また横断的調査では63名の研究対象をリクルートしてある。
3.ベトナムで染色・測定したデータが次の日に金沢に送られ、金沢で迅速な解析を行い、結果をすばやく還元している。
4.金沢側は解析結果とすばやくベトナム側に還元するとともに、毎週のまとめ(各研究群の数やフォロー状態など)をベトナムに報告している。

今後の研究の推進方策

1.金沢の研究者とベトナムの協力研究者の間、毎週の研究結果について連絡し、研究データを共有しており、研究結果および進行状態も確認できるようになっている。金沢側は毎月将来2ヶ月内にフォローする必要の名簿をベトナム側に送り、ベトナム側がそれを確認し、患者のフォローをアレンジしている。また、横断的調査の結果も毎週ベトナムを報告し、解析した各ART治療期間のケース数およびまた必要なケース数を確認できるようにしている。
2.前方視(新規ART治療群)の患者を積極的にリクルートとともに、治療後6,12,18,24ヶ月のフォローを徹底する。横断的調査を積極的に推進する。
3.今年度は最後の年度で、研究対照となる非HIV感染小児の解析を実施する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] ハノイ国立小児病院(ベトナム)

    • 国名
      ベトナム
    • 外国機関名
      ハノイ国立小児病院
    • 他の機関数
      1

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公開日: 2017-01-06  

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