若年性特発性関節炎 (JIA) は小児リウマチ性疾患の中で最も高頻度な疾患であり、難治性の経過をたどる例も稀ではない。本研究ではJIA患者における血液中のmiRNAの発現について検討し、miR-146aやmiR-223の発現が、全身型JIAおよび関節型JIAで有意に発現が亢進していることを見出した。miR-223はJIAの急性期でより発現が亢進しており、治療による疾患活動性の低下に伴い、発現が低下することが確認された。また、一部の血清中のマイクロRNAはJIAの疾患活動性との相関を認めた。以上のことから、血清中のマイクロRNAは、JIAの新規バイオマーカーとして有用である可能性が示唆された
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