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2015 年度 実施状況報告書

血管内皮細胞におけるインフルエンザ重症化宿主因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 26461585
研究機関岡山大学

研究代表者

山下 信子  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40379798)

研究分担者 難波 ひかる  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20273972)
八代 将登  岡山大学, 大学病院, 助教 (80585943)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードインフルエンザ / 血管内皮細胞
研究実績の概要

平成27年度は、インフルエンザ重症化関連遺伝子Vanin1についての詳細な検討を行った。
Vanin1の基質であるPantetheineが新しく入手可能となったためである。実験はA549細胞の培養液に、Pantetheine添加し、ウイルス感染吸着後48時間後の変化を検討したものである。細胞上清中の子ウイルスの感染価が約4割に低下すること、細胞内のインフルエンザウイルスmRNAの減少、Pantetheine添加時のVanin-1 mRNAの増加などが確認されている。これについては論文作成中である。
また、インフルエンザ感染に伴う重症関連因子として、昨年ヒト正常血管内皮細胞(HUVEC)と気道上皮細胞との共培養系で、 Human endothelial Cell Biology Panel 1 (Qiagen)を用いて解析を行った。この解析からAngiotensin 関連遺伝子、アラキドン酸関連遺伝子、Endothelin1&2などの上昇が認められている。特にAngiotensin 関連遺伝子は、高病原性鳥インフルエンザの患者検体で重症化の因子として検討されていることもあり、現在関連遺伝子の強発現系・ノックダウンされた細胞の作成を行って、引き続き検討を進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

これまでの検討で重症化因子と考えられるAngiotensin 関連遺伝子、アラキドン酸関連遺伝子、Endothelin1&2の強発現のノックダウン細胞のセルラインの作成が遅れているためである。

今後の研究の推進方策

重症化因子の強発現系(血管内皮細胞)の作成とその透過性亢進実験をを引き続き行うと共に、Vanin1についての論文受理を目指す。

次年度使用額が生じた理由

前述の通り、血管内皮細胞の重症化因子の特定は行っているが、強発現系・ノックダウン細胞のセルラインの作成に遅れが生じているためである。平成28年度は、研究三年目であり、やむを得ず、セルライン以後の実験の費用を持ち越すことになった。

次年度使用額の使用計画

平成28年度、強発現の手法(使用キット)を変更して、セルライン作成を試みたあと、血管内皮透過性に変化があるかどうかの実験を行い、重症化因子としての役割を検討する。

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公開日: 2017-01-06  

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