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EBウイルス(EBV)は加齢性リンパ腫や移植後リンパ増殖性疾患などのB細胞リンパ腫の発症に関与する。今回、EBVⅢ型潜伏感染様式を示すB細胞リンパ腫において、感染に伴い発現変化する遺伝子発現解析を行った。同一症例から樹立された同じクローン由来のペアリンパ腫細胞株を用いて、マイクロアレイで比較解析した。その結果、EBV陽性リンパ腫細胞で発現亢進がみられた遺伝子は、細胞周期制御に関わる遺伝子、細胞の分化制御に関わる遺伝子、細胞接着に関わる遺伝子、チロシンキナーゼ/受容体をコードする遺伝子、LMP1と相互作用する遺伝子などであり、これらがEBV陽性リンパ腫の発症、病態形成に関与することが示唆された。
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