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2014 年度 実施状況報告書

臨床検査応用を目指した小児慢性期CML に対するフローサイトメトリー法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26461594
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

嶋 晴子  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80424167)

研究分担者 嶋田 博之  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80265868)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードCML / フローサイトメトリー
研究実績の概要

CML前駆細胞および幹細胞の特徴と予後因子の解明:18歳未満の初発慢性期CML患者を対象とした「日本小児白血病リンパ腫研究グループ(JPLSG) CML-08研究」登録症例の、診断時、チロシンキナーゼ阻害剤開始29日後、3か月後、6か月後、12か月後の骨髄検体を採取し、CD34、CD38、CD123、CD45RA、cMpl、lineage抗体で染色し、フローサイトメトリー解析を行った。解析対象は46症例、男性29例、年齢の中央値は10歳であった。Lin-CD34+細胞比率の中央値は15%であり、Lin-CD34+CD38+細胞は、33%がMEP優位、50%がCMP優位、13%がGMP優位のパターンを示した。データのある28症例を予後因子である3か月のBCR-ABL>10%群と10%以下群にわけると、診断時および治療開始3か月後のLin-CD34+細胞の比率、CMP/GMP/MEPの比率に差はなかったが、Lin-CD34+CD38+cMpl+細胞の比率は診断時には差がないものの、治療開始3か月後では明らかにBCR-ABL10%以下群で低い(中央値5.3%)ことが示された(BCR-ABL>10%群中央値50.3%)。pSTAT5, pCrkL and Bmi-1についても検討したが、まだ少数例であり、今後も引き続き解析を行う方針である。
CML幹細胞制御機構と免疫機構の関連の解明:平成26年度に開始予定であった「小児慢性骨髄性白血病に対するチロシンキナーゼ阻害薬中止試験(STKIped-14)」の開始が遅延されたため、予定していた研究も遅延している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

平成26年度に開始予定であった登録症例が解析対象となる「小児慢性骨髄性白血病に対するチロシンキナーゼ阻害薬中止試験(STKIped-14)」の開始が遅延されたため。

今後の研究の推進方策

CML前駆細胞および幹細胞の特徴と予後因子の解明:引き続きフローサイトメトリー解析を行う。特に、Bmi-1、CD47、CD25、beta-cateninについて解析をすすめ、予後因子の抽出を目指す。
CML幹細胞制御機構と免疫機構の関連の解明:臨床試験の開始後、末梢血を用いて免疫細胞のフリーサイトメトリー解析を行い、CMR維持に関わる免疫機構の解明を目指す。

次年度使用額が生じた理由

産休育休取得のため。

次年度使用額の使用計画

平成26年度に開始予定であった臨床試験を開始し、順次当初の計画に戻せるよう解析費を中心に使用していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Flow cytometric analysis as predicting treatment response in pediatric CML-chronic phase (JPLSG CML-08)2014

    • 著者名/発表者名
      Haruko Shima, Nobutaka Kiyokawa, Akihiko Tanizawa, Hidemitsu Kurosawa, Akihiro Watanabe, Masaki Ito, Chikako Tono, Yuki Yuza, Hideki Muramatsu, Noriko Hotta, Masahiko Okada, Hiroyuki Shimada
    • 学会等名
      第56回日本小児血液・がん学会学術集会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター(岡山県岡山市)
    • 年月日
      2014-11-28 – 2014-11-30

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公開日: 2016-05-27  

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