川崎病は乳幼児が罹患する血管炎であり、その原因は未だ不明である。本研究は川崎病血管炎発症の機序を川崎病モデルマウスを用いて解明するものである。Candida Albicans Water Soluble Fraction (CAWS)およびNod-1 LigandであるFK565を用いて川崎病類似血管炎を作成した。抗マウスIL-1βによりCAWS血管炎発症が抑制され、これまでの研究と併せてCAWS血管炎成立にはIL-1βとTNFが重要な役割を担うことが判明した。一方FK565による血管炎では、CAWS血管炎に比し冠動脈により強い血管炎が生じ、血清IL-1β濃度と血管炎重症度が相関していた。
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