研究課題
基盤研究(C)
肺高血圧症の病態診断に重要である肺小動脈の閉塞性病変の定量的評価法はない。本研究では肺循環を波動現象と考え2変数(圧力と流速)の位相差θにより閉塞度を評価し得るか検討した。様々な閉塞度での肺循環模擬回路内の圧―流速変化の同時測定から算出されたθの理論値(閉塞病変がない場合θ=0°、完全閉塞θ=90°)との一致を確認した。更に臨床心臓カテーテル検査時の肺動脈内圧―流速同時測定から算出したθと病勢と従来のパラメーターとの良好な相関を確認し、有用性が示された。
心臓血管外科