在胎28週以下の早産児において出生時の臍帯ミルキング1回法による胎盤血輸血が臍帯早期結紮と比較して神経学的後障害の予防効果があるか多施設共同ランダム化比較試験によって検討した。脳性麻痺およびGross Motor Function Classification Score1以上の頻度は有意に低くかった。新版K式精神運動発達評価では平均値では統計学的有意差は見られなかったが発達指数70未満の頻度は有意に臍帯ミルキング群で低値であった。 臍帯ミルキングによる胎盤血輸血は蘇生に影響を与えず安全で経済的負担なく神経学的後障害予防の蘇生手技として有用であると考えられた。
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