研究課題
虚血再灌流障害は褥瘡の原因の一つと考えられている。しかし、虚血再灌流障害のリンパ管に関するメカニズムについては分かっていない。我々は、マウス皮膚虚血再潅流障害モデルを作成し、リンパ管の構造的、機能的な傷害につき検討した。さらに、褥瘡の早期の重症度評価法につき検討した。障害部位の免疫組織学的検討では、虚血再灌流によりリンパ管がほぼ完全に消失していた。一方で、血管は残存していた。組織障害を起こし得る活性酸素(ROS)の発生が、障害部位で観察された。培養細胞ではリンパ管内皮細胞は血管内皮細胞よりもROSに対する感受性が高いことが分かった。次に、インドシアニングリーン(ICG)を障害部位に注射し、生体蛍光イメージングを行った。ICGの排出速度はリンパ管の機能に依存する。ICGの排出速度の低下は障害の程度と比例関係にあることが分かった。このリンパ管の機能に着目した褥瘡部位での生体イメージングは褥瘡の重症度評価法として役立つことが分かった。
2015 ESDR/JSID Young Fellow Collegiality Awards60599421
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