本研究は、VII型コラーゲン遺伝子異常である栄養障害型表皮水疱症を、患者由来の細胞を使い外力耐性コラーゲンスポンジを病変部で再構築する新規治療法を確立することが目的である。本研究では以下の研究項目を行った。1. 毛包周囲線維芽細胞の創傷時における筋線維芽細胞としての機能の分析。2. 脂肪組織由来間葉系幹細胞の多分化能の確認、およびサイトカイン・アディポカイン分泌能の検討。3. 間葉系幹細胞由来サイトカインの線維芽細胞へ与える影響の分析。4. 毛包周囲線維芽細胞、間葉系幹細胞によって再構築されたコラーゲンスポンジが、表皮水疱症マウスの症状を軽症化するか確認。
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