現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本実験では、マウス胎仔期末梢血から単核球を単離し、FACSを行い胎仔末梢血幹細胞の存在を確認する手技を獲得してから、応用研究(AMG3100、SDF-1、migration活性のあるrb等をマウス胎仔循環内に投与することで血中内間葉系幹細胞の増加させる)を行うことを主題としている。本年度も、本研究に使用する手技・条件設定を主眼に研究を施行した。昨年度は、回収した間葉系幹細胞をskin graft modelマウスに投与後に、植皮片の生着を左右する血管新生および炎症細胞浸潤などへの影響をFACSで解析するための手技確認を施行した。炎症を惹起した皮膚を回収し、コラーゲナーゼ・ヒアルロニダーゼ・DNaseで90min、37℃で処理し、皮膚片を細かく切り刻み皮膚片中に浸潤している細胞を回収、フィコールを利用して皮膚片中に浸潤している細胞のみを回収した。その後、Lineage, CD3, CD11bでFACS解析、ほぼ回収した細胞はLineage陽性であった。さらに、炎症を惹起した皮膚からtotal RNAを回収し、qRT-PCRを施行する条件設定(CXCL1,2,3,5,CCL2,20,CXCL1,IL-17A等)を行った。さらに、浸潤してきた炎症細胞をsortingする条件設定を現在行っている。すべて今後に本研究および教室の研究に使用する手技である。
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