これまでHSVの経皮感染の時間がHSV-2感染症の臨床や病理に影響するか否かについては不明であった。我々はHSVの経皮感染モデルを用いて、活動期(ヒトにおける昼、マウスにおける夜)では休息期(ヒトにおける夜、マウスにおける昼)に比べて経皮HSV感染症状がより重症化することや死亡率がより高くなることを見出した。また、この差は皮膚ケラチノサイトにおけるHSV-2レセプターNectin1発現の日内変動によることを明らかにした。 これらの結果は、今まで知られていなかったHSV-2感染症の概日リズムを明らかにするとともに、同感染症に対する新たな予防戦略に役立つと考えられる。
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