薬剤性過敏症症候群(DIHS)ではHHV-6再活性化が病態形成に関わっているが、その機序については不明な点が多い。本研究では、DIHS急性期にTh2関連ケモカイン(TARC)が著明に上昇することと、HHV-6がTARC受容体を有していることに着目し、HHV-6再活性化機序の解明を目指した。 その結果、DIHS急性期では、血清TARCの上昇と相関してHHV-6受容体(CD134)がT細胞表面に著しく発現亢進すること、TARC値と血中HHV-6 DNA量が相関することが判明した。以上からTARCの上昇に伴うCD134の発現亢進が生体内でのHHV-6再活性化に関わっている可能性が示唆された。
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