らい菌を培養マクロファージに感染させることで変動する遺伝子をDNAマイクロアレイによって網羅的に解析し、転写因子であるperoxisome proliferator-activated receptors PPAR-γとPPAR-δとともに、その下流に存在する脂質代謝に関連する遺伝子群の発現が強く誘導されることを証明した。多菌型ハンセン病患者の皮膚スメアからmRNAを抽出してそれら遺伝子の発現をRT-PCRで検討したところ、患者検体では正常に比べ発現量が増加しており、多剤併用療法によって正常化していたことから、本法が病態や治療効果判定に有用な検査法となり得ることを示した。
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