研究実績の概要 |
影響を与えると示されており、その生物学的な機序は明らかにするため、本研究では健常日本人を対象とし、人格特徴、対人関係敏感性、認知・態度の歪み、幼少時期の両親の養育態度がテロメア長に与える影響について検討する。本研究においては、精神的および身体的に健常であるとスクリーニングされた日本人約1,000例を対象に、Temperament and Character Inventory(TCI)、revised NEO Personality Inventory (NEO-PI-R)、Interpersonal Sensitivity Measure (IPSM)、Dysfunctional Attitude Scale(DAS)、Parental Bonding Instrument(PBI)を用いて対象の包括的な心理学的要因を評価する。対象の末梢血液を採取し白血球より抽出したDNAを用い、テロメア長を定量的real-time PCR法により同定する。得られた結果より細胞老化に関与する心理学的要因を検討する。 上記研究計画に基づき、平成27年度は対象の募集、心理学的要因の評価、採血・DNAの抽出を行いつつ、本研究に必要な文献の収集や学会に参加し、情報交換を行った。本年度に得られた結果を1遍の英語論文として公表した。
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