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2015 年度 実施状況報告書

単純型統合失調症をプロトタイプとした青年期認知機能障害の病態解明と治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 26461715
研究機関新潟大学

研究代表者

鈴木 雄太郎  新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (60377158)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード認知機能障害 / 単純型統合失調症 / 青年期
研究実績の概要

我々は、他の精神疾患に該当しないが青年期に誘因なく認知機能低下を来たす群に注目し、これらを「青年期認知機能障害」と定義し、病態研究や治療研究を行っている。現在34名の患者をエントリーし、縦断的評価を継続している。対象患者は他施設で「診断不明」などとされてきたが、詳細な神経心理検査及び脳機能画像検査により、病前からの認知機能低下や脳機能異常が明らかになった。青年期に認知機能障害を来たす精神疾患としては統合失調症があるが、これは幻覚妄想を伴って初めて診断される。しかし、顕著な幻覚妄想を伴わず機能低下が進行する病態が存在し、これらは従来「単純型統合失調症」と呼ばれてきたが、診断の困難さなどから診断基準より削除されている。本研究では、一部の患者にて薬物療法が奏功し、社会復帰につながった例もみられている。このようにこれまで診断がつかなかった患者群において生物学的な異常が存在し、さらに薬物治療により機能回復が得られる可能性が明らかになりつつあるため、社会へのインパクトは大きい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

患者のエントリー数が少ない。

今後の研究の推進方策

県内の精神科病院やクリニックに、対象となりうる症例を広く募集し、エントリー数を増やす。

次年度使用額が生じた理由

対象患者数が少なく、外注検査等が少なかった。成果発表についても十分には行えなかった。

次年度使用額の使用計画

対象患者を増やし、検査を行っていく。成果発表も遅れているため、学会や論文等で発表し研究費を使用していく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effect of Serum Leptin on Weight Gain Induced by Olanzapine in Female Patients with Schizophrenia.2016

    • 著者名/発表者名
      Tsuneyama N, Suzuki Y, Sawamura K, Sugai T, Fukui N, Watanabe J, Ono S, Saito M, Someya T.
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 11 ページ: -

    • DOI

      doi: 10.1371/journal.pone.0149518.

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Aripiprazoleにより認知機能低下及び脳血流低下の改善を認めた「青年期認知機能障害」の1例2015

    • 著者名/発表者名
      大竹裕美、鈴木雄太郎、常山暢人、田尻美寿々、小田野幾雄、染矢俊幸
    • 学会等名
      第25回日本臨床精神神経薬理学会
    • 発表場所
      京王プラザホテル(東京都)
    • 年月日
      2015-10-29 – 2015-10-30

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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