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2015 年度 実施状況報告書

多発家系・一卵性双生児不一致例の解析による精神疾患・発達障害の新規候補遺伝子同定

研究課題

研究課題/領域番号 26461725
研究機関帝京大学

研究代表者

栃木 衛  帝京大学, 医学部, 准教授 (40456116)

研究分担者 桑原 斉  東京大学, バリアフリー支援室, 准教授 (50456117)
垣内 千尋  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (90342766)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード精神疾患 / 発達障害 / 候補遺伝子
研究実績の概要

本研究は統合失調症、双極性障害、パニック障害などを含む精神疾患、および自閉症、トゥレット障害などを含む発達障害などの精神科領域の疾患について、多発家系、孤発例家系や一卵性双生児不一致例を対象にした解析を行い、Multiple Rare Variant-Common Disease(MRVCD)仮説に基づき頻度は稀であっても寄与度の高い遺伝子変異を同定することを目的としている。平成27年度は、平成26年度に引き続き、帝京大学医学部附属病院、東京大学医学部附属病院、および関連病院の通院患者を中心に、その家族にも協力を求め、血液の提供を受けることにより、多発家系孤発例の家系、一卵性双生児不一致例についてDNAサンプルの蓄積を図ると共に、既に帝京大学医学部附属病院および東京大学医学部附属病院で保有している家系サンプルについて解析を進めた。統合失調症の一卵性双生児不一致例について行った、リンパ芽球を用いたマイクロアレイによるDNA発現解析の結果から得られた有力な候補遺伝子については、引き続き確認のための実験を継続している。一方、DNAメチル化解析の結果では、2組の一卵性双生児不一致例についてペア内で有意差を認めるマイクロアレイ上のプローブは存在せず、現在のところ有力な候補遺伝子の同定にまでは至っていない。トゥレット障害のエクソーム解析については、健常データとの比較から、2つの有力な候補遺伝子が同定されており、現在サンプルをさらに追加して変異の存在についての確認を行っているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

多発家系、孤発例の家系、一卵性双生児不一致例についてのDNAサンプルの蓄積および、既に保有している家系サンプルについての解析の双方とも、当初の見込みに従った進捗状況であるため。

今後の研究の推進方策

統合失調症一卵性双生児不一致例のリンパ芽球を用いたマイクロアレイによるDNA発現解析および、トゥレット障害のエクソーム解析の結果から得られた候補遺伝子についての確認実験を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

実験の進捗状況に応じ、消耗品についての使用見込み額と、実際の所要額について誤差が生じたため。

次年度使用額の使用計画

平成28年度にも引き続き解析・確認実験を継続する予定であるため、消耗品を中心とする使用に充てる。

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公開日: 2017-01-06  

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