研究課題/領域番号 |
26461735
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
青山 義之 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (60568351)
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研究分担者 |
平岡 敏明 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50420170)
齊藤 良 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (60721016)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 磁気刺激 / 光トポグラフィー |
研究実績の概要 |
本研究は、神経心理検査を利用せずに、前頭葉に対する反復経頭蓋磁気刺激法(rTMS)に際する脳の反応性パターンの違いに基づき、気分障害(大うつ病性障害、双極性障害)、および適応障害の脳機能の特徴を明らかにし、鑑別診断への応用の可能性を検討とするものである。初年度は、外来および入院中の患者を対象に、初回診察時に構造化面接により、大うつ病性障害、双極性障害、適応障害と診断された症例を対象とした。方法としては、8字コイルを装着したrTMS装置を用いて、刺激条件:刺激頻度1Hz,持続60秒間,刺激機器強度は100%RMT、前頭前野背外側相当部位とされる位置,にて刺激を行った際の、対側脳血液量変化に関して、NIRS装置を用いて、刺激前から、刺激後まで測定を行った。また、同一被験者において、従来からの鑑別診断補助の手法である、言語流暢性課題中の脳機能反応性も測定も行った。結果の概略としては少数での検討に留まったが、磁気刺激中の対側脳機能反応性については、これまでの検討と同様の反応を呈した。すなわち、大うつ病性障害では明らかな刺激中のoxy-Hb低下を認めず、双極性障害では健常者と同様の変化を、適応障害でも健常者と同様の変化を認めていた。また、言語流暢性課題中の脳機能反応性との関連を検討するため、被験者への測定を進めているところである。次年度は、被験者リクルートを進め、平行して再度の臨床的評価、刺激設定による反応性の相違の検討のため、刺激時間を60秒・120秒・180秒の三段階に設定した測定を行い、さらに同時に服薬薬剤との関連のチェックも行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調に経過しているが、被験者のリクルートの遅れにより、現状では少数例の検討に留まっている。
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今後の研究の推進方策 |
当院専門外来への参画や、他院への協力依頼により、被験者のリクルートを更に進める。
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