本研究では、レビ-小体型認知症およびパーキンソン病を主とする病気の病態解明とその神経変性過程を解明するため、神経変性疾患を発症する前の特発性レム睡眠行動異常症患者を対象とし前向き調査を行った。神経生理評価、認知機能評価、脳画像解析を包括的に行い検討した結果、各所見に正常と比して異なる変化が認められた。しかし、本研究課題の研究期間で追跡できる期間が3年未満と短いこともあり、明らかな神経変性疾患の発症を捉えるまでには到らなかった。今後、本研究課題で得られた結果をさらに発展させる形で対象症例を増やして包括的研究につなげることが必要と考えられる。
|