ヒトiPS細胞から誘導した神経細胞を用いて、Aβ42切断やγ切断などが起こる仕組みを詳細に検討した。そしてAβが産生される際に副産物として産生される数アミノ酸ペプチ(γbyproduct)を細胞内で検出、定量化することに成功した。 γセクレターゼの主たる構成分子プレセニリン1に病的突然変異がある家族性AD4例および非認知症患者のCSFサンプル数十例中のAβ42、APL1β28などの測定を行った。その結果、家族性AD脳では大量のAβ42が蓄積しているにも関わらず、Aβ42産生量自体は増加していないこと、主たる分子種であるAβ40の産生量が低下し、Aβ42の割合が増えていることが示唆された。
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