研究課題
本年度は過去の頭部MRI画像データの予備的解析と,追跡調査の準備を同時並行で行った。2004年~2006年に行われた,黒川町在住の健常高齢者を対象とした疫学調査(初回調査)において,利用可能な頭部MRIデータが得られたもののうち,2007年~2009年の疫学調査にも参加した者がいた。これらの者について,頭部MRI画像データと,初回調査時,3年後調査時の認知機能,うつ状態の関連を統計学的に解析することを目標として,SPMを用いた予備的解析に成功した。一方,2007年~2009年の疫学調査に参加した健常高齢者の追跡調査を行うため,10回以上にわたって現地で高齢者健康教室に携わっている小島病院と老人保健施設敬愛園のスタッフおよび黒川地区老人会会長らと会合を重ねた。その結果,来年度から高齢住民を対象に,面接,採血,唾液採取,頭部MRI検査を柱とする調査を開始する準備が整い,住民に対する告知を開始した。
2: おおむね順調に進展している
追跡調査の進展は当初計画より遅れているが,頭部MRIデータの解析は予定以上に進んでいる。
来年度中に追跡調査を完了させる。頭部MRIデータの解析を終える。
追跡調査の開始が遅れたため,今年度の使用額が大幅に少なくなった。
次年度に追跡調査が本格化することから,頭部MRI撮像費用,対象者への交通費支給などに使用する。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)
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http://saga-psychiatry.kir.jp/research/