現在の日本の直面する課題は認知症数の増加である。家庭生活が難しくなる原因は中核症状と言われる認知機能の低下よりも精神症状や問題行動などのBPSDと言われる症状である。BPSDへの対応は症状発現後のため予測に役立つものが必要で生体内のバイオマーカー(唾液中のコルチゾール、メラトニン)が使用できるのではと考え、認知症患者の症状とバイオマーカーの変化を1年間追跡した。結果:明らかな症状変化が現れる以前の各ホルモン値を調べると明らかな変化が生じている可能性があることがわかった。バイオマーカーの変化によって症状変化を予測することができる可能性があることがわかった。
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