注意欠如・多動性障害の薬物治療を受けている児童の心臓突然死が注目を集め、原因として薬剤誘発性QT延長症候群の影響が想定されている。薬剤によるQT延長作用は個体間差が大きく、薬剤投与前にQT延長の発症を予測することができない。一方、薬剤誘発性QT延長症候群はQT延長に関わる遺伝子多型を有する個体で発症リスクが高まることが示唆され、近年のゲノムワイド関連解析研究により複数の一塩基多型(SNPs)が候補として挙げられている。 本研究では、ADHD治療薬とQT延長関連遺伝子多型がQT間隔に与える影響について24時間ホルター心電図を用い検討をし、ADHD治療薬服用児の心血管イベントリスク評価法を確立する。
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