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2014 年度 実施状況報告書

自閉症スペクトラムにおける軸索走行異常とミクログリア活性化

研究課題

研究課題/領域番号 26461764
研究機関浜松医科大学

研究代表者

杉山 登志郎  浜松医科大学, 医学部, 教授 (60216348)

研究分担者 鈴木 勝昭  浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00285040)
吉川 久史  浜松医科大学, 医学部, 助教 (30610852)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード自閉症スペクトラム / ポジトロン断層法 / 拡散テンソル法 / 白質
研究実績の概要

自閉症スペクトラム(ASD)の死後脳研究や脳画像研究から、この障害の病態基盤に白質の異常、すなわち、脳部位間の神経線維連絡の異常が示唆されている。その発生機序はいまだ不明だが、少なくともその一部にはミクログリアの過剰な活性化が関与していることが示唆される。本研究の目的は、ASDをもつ成人を対象に、特異的トレーサーによるポジトロン断層法(PET)で活性化ミクログリアを、拡散テンソル画像法(DTI)で白質の軸索走行異常を、それぞれ計測し、両者の関係を明らかにするとともに、それらとASDの中核的障害(社会的相互反応、コミュニケーション、限定的・反復的な興味と行動、感覚反応の異常)との関連を明らかにすることにある。
平成26年度は、成人ASD者 5名、および、それらと年齢・性別・知能指数を適合させた健常対照者 5名を対象に、臨床症状の評価をADOS、ADI-R、SP により行い、DTI 検査と [11C]PK11195 によるPET検査とを同一日に行った。最終年度までにASD者、健常対照者ともに20名ずつの計測を終了させる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

DTIの撮像プロトコルの調整に時間を要したため。

今後の研究の推進方策

最終年度までにはASD者、健常対照者ともに20名ずつの計測を十分に完了できると見込んでいる。

次年度使用額が生じた理由

プロトコル調整に時間を要し、画像検査を行わなかったため。

次年度使用額の使用計画

信頼できる結果を得るためには、入念なプロトコルの調整が不可欠である。慎重に検査を勧めつつ、経費を画像検査と研究協力者への謝礼にあてていく方針である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 発達障害研究の展望と意義 臨床から研究の発展に期待する2014

    • 著者名/発表者名
      杉山登志郎
    • 雑誌名

      臨床心理学

      巻: 14 ページ: 319-321

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 発達障害から発達凸凹へ2014

    • 著者名/発表者名
      杉山登志郎
    • 雑誌名

      小児耳鼻咽喉科

      巻: 35 ページ: 179-184

    • 査読あり

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公開日: 2016-05-27  

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