研究課題/領域番号 |
26461774
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
三上 克央 東海大学, 医学部, 講師 (90548504)
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研究分担者 |
水間 敦士 東海大学, 医学部, 助教 (60609311)
瀧澤 俊也 東海大学, 医学部, 教授 (70197234)
松本 英夫 東海大学, 医学部, 教授 (90199886)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 脳梗塞 / うつ / アパシー |
研究実績の概要 |
脳卒中は認知機能や身体機能の低下をもたらし、患者の日常生活行動に多大な影響を与える。今後さらに高齢化が進むわが国において、脳卒中の予防とともに脳卒中後の併存障害や後遺症への対策は急務である。脳卒中後にうつ病を併存した場合、通常の脳卒中患者と比べて、認知機能や身体機能の回復を一層遅らせ、患者の日常生活行動に悪影響を及ぼすと考えられている。しかし、これまでわが国の脳卒中患者のうつ病の頻度や臨床的特徴について、脳卒中罹患後の追跡調査により把握されることはほとんどなかった。本研究は、脳梗塞患者を発症から12ヶ月間追跡調査し、うつ病の併発の頻度を明らかにするとともに、うつ病を併発した患者の臨床的特徴を解明することを目的とした。追跡調査は、東海大学医学部付属病院に入院となった成人の脳梗塞患者について、参加基準を満たし、除外基準に該当しなかった患者につき、同意を得られた場合に被験者とした。同意取得後、研究参加時と3ヶ月ごとの訪問時に、被験者のうつ病やアパシーの評価を行い、合わせて日常生活行動レベルや認知機能などの評価を12ヶ月間行った。そして、研究経過中にうつ病に該当した時点で当該被験者の追跡研究への参加を終了とし、さらに同意が得られた場合には、抗うつ薬による治療研究を開始することとした。本研究は、東海大学医学部付属病院の臨床研究審査委員会の承認を得て開始した。2016年度末の時点で43名が被験者となり、追跡研究を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
入院となった脳梗塞患者のなかで、同意取得できない症例数や同意取得後脱落などで追跡できない症例数が当初の見込みを上回ったことから、本研究の進捗はやや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
入院となった脳梗塞患者のなかで、同意取得のプロセスをより円滑に進められるように同意取得システムを改善し、同意取得後の追跡体制をさらに見直し、修正できる点があれば改善を試みる。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は、国際学会の旅費の使用は予定通りであったが、被験者に対する謝金が当初の予定を下回ったため、次年度使用額が生じる結果となった。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は、被験者への謝金や学会発表の旅費への使用などを主として計画している。
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