我々の施設では320列MDCTを用いて包括的冠動脈形態および心筋血流定量評価法のプロトコールを確立した。心筋全体の初期解析結果はEuropean radiology 2014:24:1547-1556に原著論文の形式で報告済みである。患者群でも評価を行い、患者では健常人よりも有意に血流が低下していることを示した。また心筋の冠動脈支配領域別の局所解析プログラムを開発し、局所解析でも水PETと比較し高精度に心筋血流評価できることを報告した。次に、侵襲的冠動脈造影における70%以上の高度狭窄検出能を評価し、高い感度及び陽性的中率であることがわかった。現在、これらの患者における結果を論文投稿中である。
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