本研究では、抗がん剤や放射線治療後の早期の治療効果判定を可能とするために、治療後に起こるアポトーシスを高感度に検出可能な新規イメージング剤の開発を目指して研究を行った。アポトーシスに伴い細胞表面に現れるホスファチジルセリンに親和性を有する低分子ペプチド「LIKKPF」を母体化合物とし、安定性を考慮してアミノ酸をD体に置換したfpkkil-NH2を設計・合成した。fpkkil-NH2はホスファチジルセリンに対する親和性を保持しており、また生体内の安定性も高かった。以上より、fpkkil-NH2を母体とする放射性薬剤はアポトーシスイメージング薬剤として有用である可能性が示された。
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