脈波伝播速度(PWV)や心臓足首血管指数(CAVI)は,血管の動脈硬化(加齢変化)を反映し,動脈硬化性疾患の独立した予後予測因子となる可能性が示唆されているが,PWVやCAVIが血管壁の動脈硬化を正確に反映しているかどうかについての画像的研究はほとんどなされていない。今回は、どの部位の血管壁厚や石灰化が、CAVIに影響を及ぼしているかについてCTを用いて解析した。その結果、CAVIは、胸腹部大動脈(第12胸椎下縁レベルから)から腹部大動脈分岐部までの石灰化量や最大血管壁厚、および腸骨動脈領域の石灰化量に影響を受けていることが明らかとなった。
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