がん組織内にそれを再構築させる能力を持った細胞(がん幹細胞)が存在し、階層性のある細胞集団としてのがん組織が構築されていると言われている。がん幹細胞イメージングを念頭に脳腫瘍や大腸がんのがん幹細胞のマーカーCD133AC133抗体をコーティングした蛍光色素封入リポソームを作製し、CD133過剰発現法ヒト神経膠芽腫細胞T98G細胞により評価した。作製したリポソームは、細胞表面への分布があったがCD133のインターナリゼイションが良く起こる細胞ではなかった可能性があり、細胞実質への取込が悪かった。がん幹細胞は、画像化しにくいと言われているが、抗体イメージングの可能性が示唆された。
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