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2014 年度 実施状況報告書

4次元CTによる動態評価の基礎的検討と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 26461806
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

陣崎 雅弘  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (80216259)

研究分担者 藤原 広和  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20255558)
杉浦 弘明  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (90306796)
井上 政則  慶應義塾大学, 医学部, 研究員 (30338157)
山田 祥岳  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60383791)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード4次元CT / 動態診断 / 鼻咽頭機能 / ステントグラフト
研究実績の概要

基礎検討として、まず連続撮影の撮影間隔と血流の関係の検討を行っている。1mm、2mm、3mm、5mm経の血管ファントムを作成し、injectorに接続して1cc/sec, 2cc/sec, 3cc/sec, 4cc/sec, 5cc/secで造影剤を流し、超音波および4次元CTで撮影を行い、両者の流速が一致するかどうかを見ている。両者は綺麗な比例関係はあるが、数値には少し解離があり、その原因を調べているところである。CTで流速計測が可能になるとこれまでになかった新しい知見である。
臨床応用の検討としては、鼻咽頭の発声機能の動態評価の症例を積み重ねており、内視鏡検査に変わる非侵襲的検査になりえることを主旨とした英字論文がacceptされ、国際的に有用性を発信することができた。大動脈ステント後のエンドリークの評価も症例数を積み重ねている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

基礎的検討については、①連続撮影に必要な最低線量の検討、②連続撮影の撮影間隔と血流の関係の検討、③連続データ補間ソフトにより撮影間隔を長くできるかの検討、の3項目を立てていますが、②をまず行い、その結果に基づいて①と③を行っていく予定です。1年目に②の成果が見えつつあることは順当な進行度と思います。
臨床応用は、①鼻咽頭の発声機能の動態評価、②大動脈ステント後のエンドリークの評価、③虚血性心疾患の心筋 perfusion評価、④肺血管病変、腎血管病変(動静脈瘻、血管奇形等)評価、の4項目を立てています。1年目としては、①、②の症例数を増やし、論文化することが目標でしたが、①は論文化でき、②も論文が完成しつつありますので、ほぼ予定通りと思います。

今後の研究の推進方策

基礎的検討については、CTによる流速計測の信頼性についての成果が今年度に出ると思われますので、①連続撮影に必要な最低線量の検討、③連続データ補間ソフトにより撮影間隔を長くできるかの検討、についても検討を始めます。
臨床応用は、大動脈ステント後のエンドリークの評価の論文化を行い、虚血性心疾患の心筋 perfusion評価、肺血管病変、腎血管病変評価を開始したいと思います。

次年度使用額が生じた理由

基礎実験の施行にあたり、実験助手を雇用する予定であったが医局員が自発的に実験を担ってくれたため人件費が不要になった。また、海外発表をするための旅費を計上していたが、日程が合わずに参加しなかったため旅費が浮くことになった。

次年度使用額の使用計画

物品費の経費が意外にかかるのでそちらに回すことと、本年度の学会出張費で使用する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Evaluation of velopharyngeal closure by 4D imaging using 320-detector-row computed tomography.2015

    • 著者名/発表者名
      Sakamoto Y, Soga S, Jinzaki M, Yamada Y, Ogata H, Kishi K.
    • 雑誌名

      J Plast Reconstr Aesthet Surg.

      巻: 68 ページ: 479-484

    • DOI

      10.1016/j.bjps.2014.12.020.

    • 査読あり
  • [学会発表] ステントグラフト後のendoleak における4D-CT診断2015

    • 著者名/発表者名
      井上政則
    • 学会等名
      TOKYO MDCT FORUM 2015
    • 発表場所
      東京 丸ビルホール
    • 年月日
      2015-02-14
    • 招待講演
  • [学会発表] 機能的イメージングの腎疾患病態解明、臨床への応用 CT perfusionによる機能イメージングの現状2014

    • 著者名/発表者名
      陣崎雅弘
    • 学会等名
      日本腎臓病学会
    • 発表場所
      横浜 第10会場 501
    • 年月日
      2014-07-05
    • 招待講演
  • [学会発表] 頭部CT-DSAにおける逐次近似応用画像再構成法の画質評価:A phantom study2014

    • 著者名/発表者名
      原田 侑輝, 宮下 康弘, 南島 一也, 杉澤 浩一, 長谷川 雅一, 陣崎 雅弘
    • 学会等名
      日本放射線技術学会東京部会春期学術大会
    • 発表場所
      東京 駒澤大学 第1会場(301教場)
    • 年月日
      2014-05-17

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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