放射光単色X線を用いた微小血管造影法では、血管造影剤(主成分:ヨウ素)のX線吸収特性のK吸収端を利用することで血管造影画像の濃度分解能を向上させることができ、高空間分解能X線検出器と組み合わせることで、既存のX線発生装置では識別できない小動物の直径100マイクロメートル程度以下の微小な血管系を識別、評価することが可能である。本研究では、血管系診断能の更なる向上を目的として、高性能X線検出器を用いた微小血管造影システムに関する物理的特性評価および小動物を用いた医学的評価を実施した。これらにより、個々の研究目的に対応した高精度の画像診断を行うための知見を得ることができた。
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