研究課題/領域番号 |
26461815
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研究機関 | 独立行政法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
角川 康夫 独立行政法人国立がん研究センター, その他部局等, 研究員 (00537889)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 大腸カプセル内視鏡 / CTコロノグラフィー(大腸3D-CT) / 大腸がん検診 |
研究実績の概要 |
本研究は近年登場した新規大腸モダリティとして注目集める大腸カプセル内視鏡およびCTコロノグラフィー(大腸3D-CT)の感度・特異度を明らかにすることを目的とする。 これまで、本研究実施のためのプロトコールを何度か修正を重ねており、統計の専門家とも何度か協議を重ねてきた。ようやく先日完成した。近日中に倫理審査委員会に提出する予定である。承認が下り次第、直ちに本研究を取り掛かる。 本研究において大腸カプセル内視鏡およびCTコロノグラフィーの6mm以上および10mm以上のポリープに対する感度、特異度を明らかとする。また、近年進行大腸がんへの主要な経路として注目を集める側方発育型腫瘍: Laterally spreading tumor(LST)の感度、特異度を明らかとする。 本研究によって両モダリティの感度が明らかとなり、これらのいずれかで大腸がん検診を受けようと考えている受診者が迷わず希望する検査を受けることが可能となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究手順の変更を何度か行った。簡便でかつ受診者の負担が出来るだけ少なくなる方向に改良した。現在、改良した方法で倫理審査委員会に研究計画書をまもなく提出する予定である。承認が下り次第、直ちに本研究を取り掛かる。
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今後の研究の推進方策 |
倫理審査委員会の承認が下り次第、対象症例の集積を行う。具体的には以下のように研究を進める。研究対象者は20才以上の成人とする。患者選択基準は20才以上の成人とし、大腸がん内視鏡検診目的にて国立がん研究センター中央病院内視鏡科を受診した健常者あるいは消化器症状を有し大腸内視鏡検査が必要と思われる症例とする。 本研究の説明を受けることを了承された方に、十分な説明ののちに書面による同意を得る。同意が得られた場合はカプセル内視鏡検査およびCTコロノグラフィーの日程を設定する。研究期間及び対象数は倫理審査委員長による承認日から5年間とする。対象症例は100例とする。 主要評価項目は大腸カプセル内視鏡およびCTコロノグラフィーの6mm以上のポリープに対する感度、特異度を、副次評価項目は10mm以上のポリープに対する感度、特異度をそれぞれ明らかにする。また、本研究では近年進行大腸がんへの主要な経路として注目を集める側方発育型腫瘍: Laterally spreading tumor(LST)の感度、特異度も明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度は研究がやや遅れたため、物品購入の額が予想よりも少なくなったため。
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次年度使用額の使用計画 |
初年度は予定よりも少ない額で済んだ分だけ、次年度に必要額が多くなる見込みである。
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