虚血心疾患疑い13患者を対象に、位相コントラストシネMRI(PC-MRI)を用いて右冠動脈の血流速度予備能(CFVR)を測定し、15O-H2O心筋血流PET/CT検査から求めた心筋血流予備能(MPR)と比較検討した。MPR低下群(<2.0)のCFVR値は、MPR正常群(≧2.0)に比し、有意に低値を示した(1.3±0.3 vs 2.2±1.2, p=0.03)。CFVR 1.5を閾値とした場合、MPR低下を感度80%(4/5)、特異度100%(8/8)で診断可能であった。PC-MRIによって、放射線被ばくや造影剤使用を伴わず、非侵襲的にMPRの異常を捉えることが示唆された。
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