研究課題/領域番号 |
26461823
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山本 憲 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60525567)
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研究分担者 |
金柿 光憲 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50378676) [辞退]
伏見 育崇 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90639014)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | MRI / DTI / SWI / 脳アトラス / スパースモデリング |
研究実績の概要 |
高分解能拡散テンソル画像を、ホルマリン固定胎児標本をPBSでホルマリン置換を行った後に撮像することにより、置換無しの場合よりも良好な画像が得られることが判明した為、PBS置換後の胎児標本において、高分解能拡散テンソル画像撮像を行っている状況である。 磁化率強調画像の撮影についても、PBS置換を行った胎児標本に対して、再度の撮影を実施している状況である。以前の撮影と同様に、磁化率分布より、骨髄や筋肉などの信号変化を捉えられている。 及び、所属機関設置のMRI装置更新が行われた結果、従来機では設定が出来ても撮像が途中で停止してしまう様なパラメータ設定を行っても、撮像を完了し画像を得ることが出来ることが分かった。現在、この新しいMRI装置に合わせた撮像パラメータの見直しも上記胎児標本撮影と並行して行っているところである。 また、撮像に用いているMRI撮影パラメータ設定に於いて、装置メーカーで制限を設けられている項目があり、その制限を除去することによって、さらに高い空間分解能でのT2強調画像の撮像が三次元的に可能であることが分かった。制限を撤廃した三次元撮像シーケンスを使って、3テスラ装置の性能限界に迫る高分解能での三次元撮像を試みているところであるが、非常に長時間の撮像になる為、装置の空き時間を活用している研究実施状況においては、撮影計画を立てる部分から新規に計画をやり直している部分もあるため、標本撮像についてはかなりの前進がある状況である。 これに対し、生体撮像においては、脳下垂体腫瘍による視交叉圧迫の研究については論文が受理された。これに続く生体撮像研究については、装置更新のとの関係からやや計画を前に見ている状況である。生体撮像においては、同時に行っているスパースモデリングを用いた研究での成果を導入することを検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
以前に認めていた装置ストップ現象は、装置更新により解消したのであるが、逆に、新装置での研究実施の為のパラメータ設定を再度行っている状況がある。がしかし、その中においても、標本撮像においては、装置限界に迫る撮像設定も試行している状況である。かつ、同時に行っているスパースモデリング研究成果を当該研究に応用することも計画しており、撮像時間の短縮が実現出来る可能性がある。
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今後の研究の推進方策 |
標本撮像については、新規導入装置での撮像と、新たな装置限界に迫る撮像設定での撮像を継続して実施する計画である。 及び、生体撮像については、スパースモデリング研究での成果を導入することで、撮像時間の短縮を測り、研究用撮像スループット向上を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度に、前年度までの計画通りにMRI撮像を実施する為に必要である。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度までのMRI撮像を最終年度に実施する際に使用する計画である。
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