CESTイメージングの一種であるAmide Proton Transfer (APT)イメージングの臨床応用について、撮像法の開発、撮像シークエンスの最適化、再現性の検討、神経膠腫の悪性度評価の有用性についての検討を行った。撮像法としてパラレルトランスミットを用いた手法と3D FSE Dixon法を開発した。飽和時間の延長により神経膠腫におけるAPTコントラストの向上が得られた。神経膠腫のWHO gradeの上昇とともに有意なAPT信号の上昇が見られ、悪性度評価に有用と考えられた。造影MRI、拡散強調画像、灌流画像と診断能の比較を行い、APTイメージングはこれらの手法より高い診断能を示した。
|