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2015 年度 実施状況報告書

3次元タギングMRIを用いた心不全の予後予測

研究課題

研究課題/領域番号 26461838
研究機関日本医科大学

研究代表者

天野 康雄  日本医科大学, 医学部, 准教授 (30281421)

研究分担者 浅井 邦也  日本医科大学, 医学部, 准教授 (40267125)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード3D tagging / 心不全 / 心肥大
研究実績の概要

科研費の採択を受けて、2015年6 月にトロントで行われた国際MRI学会 (ISMRM)に参加し、 3D tagging MRI解析のソフトウエアをサポートするGyroTools社のGerard Crelier PhD と会合をもった。この撮像自体は当初より順調に動作し40 症例強の経験を得た。しかし引き続き解析ソフトウエアの開発が進まず、症例数の大幅な増加は難しかった。上記の開発元にはさらなるversion up を求めた。
以上の経過から共同研究者と再び協議し、心肥大を示した心不全症例にひとまず焦点をあてることとした。高血圧症例3、肥大型心筋症5および心アミロイドーシス2症例を、
研究補助者とともに解析した。
初期の知見と同様に、高血圧性心不全と肥大型心筋症では遅延造影MRI で瘢痕を見ることの多い基部下壁や下壁中隔でcircumferential strain が低下することが観察された。しかし今回の症例群では、心筋瘢痕を認めない場合でも上記の部位にstrainの低下が認められた。機能的な異常や力学的な要素などが、心筋障害が重症化する前に生じていることが示唆された。
そののち、北米放射線学会(RSNA)では関連演題の情報収集を行い、これを参照して心肥大と心不全の両方を有する症例群にしぼった検討を論文化したところ、年度末になりBioMed Research International に採択となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

症例の内容が心不全全体におよんでいないこと、および解析ソフトウエアの改良がなされていない点は不満足な進捗であるが、心肥大合併症例に焦点を絞ったことで、有益な結果が得られ論文が採択されたので、おおむね順調であると評価している。

今後の研究の推進方策

心不全と心肥大の両方を有する症例では、機能的な異常や力学的な要素などが、心筋障害が重症化する前に生じていることが示唆された。
今後は、心肥大のない心不全症例の解析を、解析ソフトの改良の進捗を見ながら継続的に行っていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Fast 3-breath-hold 3-dimensional tagging cardiac magnetic resonance in patients with hypertrophic myocardial diseases: a feasibility study2016

    • 著者名/発表者名
      Amano Y, Yamada F, Hashimoto H, Obara M, Asai K, Kumita S
    • 雑誌名

      BioMed Research International

      巻: 2016 ページ: 3749489

    • DOI

      10.1007/s00234-015-1626-1

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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