研究課題/領域番号 |
26461841
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
山本 亮 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30319959)
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研究分担者 |
伊東 克能 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00274168)
玉田 勉 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (40278932)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | cine dynamic MRCP / pancreatic function |
研究実績の概要 |
脂肪食摂取前後で食後40分までの経時的な膵液の分泌の変化をcine dynamic MRCPを用いて評価したところ、食後5分で膵液の分泌は最大を示し、その後食後20分までは食前より膵液分泌が多いが、20分を過ぎると膵液分泌は食前より低下することがわかった。食後は胃壁への刺激や胃酸の十二指腸への流入などが影響していることが推察され、食後比較的速やかに膵液が分泌されることが分かった。この結果はEur Radiol. 2016 Mar 4. [Epub ahead of print]に論文報告した。 現在はレモン水を摂取し膵液分泌を促進した状態で膵液の分泌程度をcine dynamic MRCPを用いて測定し、同時に対象症例から取得した腹部症状に関するアンケート結果と対比することにより膵腋の分泌の程度と腹部症状との関連性について評価を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していたリンパ管内のリンパ液の流れの評価に難渋したが、脂肪食摂取前後での膵液の流れを経時的に評価し、また脂肪の吸収の影響に関しては腹部症状と対比することで脂肪吸収との関連性を評価することとした。当初予定していた方法とは若干異なるが、おおむね良好に研究は進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
現在はレモン水を摂取し膵液分泌を促進した状態で膵液の分泌程度をcine dynamic MRCPを用いて測定し、同時に対象症例から取得した腹部症状に関するアンケート結果と対比することにより膵腋の分泌の程度と腹部症状との関連性について評価を行っている。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品費が当初予定していたより少なかったことが大きな理由であるが、当初、本研究のデータ解析のために購入予定としていたPCよりも安価なPCでも十分にデータ解析できることが分かり、予定より安価なPCを購入したことが理由である。また記憶媒体など当初予定していたより安価であったり、既存のものを用いることができたためである。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は研究の最終年度であり、これまでより研究成果報告のため学会等に参加する機会が多くなると予想されるため、物品費として予定していたものの一部を旅費に充てる予定としている。
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