研究実績の概要 |
研究代表者はSPECT/CT複合機での短時間撮影心臓核医学検査や左室機能解析そしてN-13アンモニアPET心筋血流検査から得られる生理学的情報の臨床的意義を検討し、虚血性心疾患の新しい診断技術を開発のために意義のある報告を行った。 研究目的の一つである「短時間心筋SPECT/CTによる新しい診断技術の開発」について、虚血性心疾患またはその疑い患者に対して短時間撮影による診断技術を開発し、臨床結果をAnnals of Nuclear Medicineに出版した。研究内容を米国核医学会で発表した。 研究目的の2つめのリスク層別化研究は、位相解析を行って左室収縮同期不全を評価について日本心臓病学会シンポジウムで発表した。核医学技術の標準化について日本核医学会シンポジウムで発表した。標準化の総説をAnnals of Nuclear Cardiology(ANC)に出版した。心臓死のリスク層別化に関して多施設データをまとめCirculation Journalに報告した。位相解析を虚血性心疾患患者において検討し、行うソフトウエアの中でQGS, ECTool Box, cardioREPO等の違いについて第81回日循総会で報告した。 3つめの目的の「N-13アンモニアによるリスク層別化研究」では、アンモニア合成装置を使用するために合成装置稼働を稼働しアンモニアの合成を行った。そのトレーサを用いてGE社製Discoveryを用いてファントム実験を行い心筋血流画像を作成した。Time-of-flight、point spread function技術を用いて撮影した場合と従来の撮影方法のそれぞれについて、欠損や均一性について評価しN-13アンモニア心筋血流検査によって検査を行う上で基盤となる核医学技術開発研究を行った。研究内容をANCに出版した。また、研究内容を日本核医学会中部地方会で発表した。
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