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2014 年度 実施状況報告書

核酸誘導体を用いた消化器癌のPET分子イメージング研究

研究課題

研究課題/領域番号 26461854
研究機関香川大学

研究代表者

小野 優子  香川大学, 医学部附属病院, 助教 (10604952)

研究分担者 山本 由佳  香川大学, 医学部附属病院, 講師 (30335872)
西山 佳宏  香川大学, 医学部, 教授 (50263900)
岡野 圭一  香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (20314916)
豊原 潤  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), その他部局等, その他 (50425659)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード核酸誘導体 / PET / 分子イメージング / 消化器癌 / C-11 4DST
研究実績の概要

分子イメージングとは生体内の分子のふるまいを新しいイメージング技術で可視化し、生命体の営みを解きほぐしていこうとする学問領域でPETや蛍光イメージングなどが挙げられる。現在汎用されているF-18 FDG PETは確かに癌の診断に有用であるが消化器癌の診断においていくつか問題点もある。胃癌においては硬癌のF-18 FDG集積が弱いこと、そして生理的に胃へのF-18 FDG集積を認めるため、癌に伴う異常集積と生理的な異常集積の鑑別が困難である。大腸癌においても生理的な大腸へのF-18 FDG集積と大腸癌への集積との鑑別が困難な場合がある。香川大学医学部附属病院には多目的合成装置が設置されており、F-18 FDG以外のPET薬剤の合成が可能である。本研究の目的は、消化器癌において腫瘍の分子レベルの変化を核酸誘導体を用いたDNA合成のイメージング剤(C-11 4DST)を用いて画像化し、最も広く用いられているF-18 FDGと比較検討することである。
まず、C-11 4DST PETを様々な消化器癌患者10名に実施した。PETの評価は視覚的評価と半定量的評価であるStandardized Uptake Value(SUV)値を算出した。その結果では、消化器癌すべてC-11 4DST PETで陽性描画され、SUV値は5.82±2.09であった。
C-11 4DST PETを消化器癌に応用した今回の結果では、胃癌や大腸癌でC-11 4DST集積を示し、消化器癌の分子イメージング薬剤として利用できることが分かった。今後は、さらに症例数を増やし、F-18 FDGとの比較やKi-67 indexの相関を検討していきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の目的であるC-11 4DST PET検査を消化器癌患者に実施できている。

今後の研究の推進方策

今年度も消化器癌患者にC-11 4DST PET検査を実施し、患者数を増やす。今後は、最も広く用いられているF-18 FDGと比較検討したり、C-11 4DST集積程度と癌の分裂能の指標であるKi-67 indexの相関を検討していきたい。

次年度使用額が生じた理由

物品調達の効率化により、少額の残が生じた。

次年度使用額の使用計画

物品購入に充てる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 4’-[methyl-11C]thiothymidine PET for proliferation imaging in gastrointestinal cancer: comparison with 18F-FDG PET2014

    • 著者名/発表者名
      Yuka Yamamoto
    • 学会等名
      11th World Federation of Nuclear Medicine and Biology
    • 発表場所
      Cancun/Mexico
    • 年月日
      2014-08-27 – 2014-08-31

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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