| 研究課題/領域番号 |
26461859
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| 研究機関 | 熊本大学 |
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研究代表者 |
白石 慎哉 熊本大学, 生命科学研究部, 助教 (50433008)
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| 研究分担者 |
冨口 静二 熊本大学, 生命科学研究部, 教授 (20172182)
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| 研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| キーワード | Myocardial perfusion / Semiconductor γ-camera / Thallium-201 / Three-vessel disease / Balanced ischemia |
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| 研究実績の概要 |
近年、冠動脈疾患において、hyperemic myocardial blood flow (hMBF) やmyocardial flow reserve (MFR) は心事故や予後の予測について、重要な予測因子であることが知られている。心臓用半導体SPECT装置を用いて、PET検査でしかできなかったdynamic studyを施行し、心筋血流量の定量化が実現可能となってきたがまだ、その検証は少ない。本研究の目的は、心臓用半導体SPECT装置により、201Tl-Cl心筋血流製剤を用いて、臨床レベルで可能な心筋血流量の定量化の方法を開発、検証する。
現在、半導体検出器を用いたTlシンチグラフィによる心筋イメージングの際、心臓左室の内腔と心筋壁を自動抽出するソフトウェアを開発した。これを用いることでPET検査と同様に半導体SPECTにて得られた3D-dynamic data において、左心内腔と左心室壁の2つの時間容量曲線が得られ、これより、2コンパートメントモデル解析から、MFRを簡易的に算出するソフトを構築している。得られたMFRは重症冠動脈病変を予測することができるという旨の論文を作成した。Circ J. 2015 Feb 25;79(3):623-31.Prediction of left main or 3-vessel disease using myocardial perfusion reserve on dynamic thallium-201 single-photon emission computed tomography with a semiconductor gamma camera.
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
冠動脈疾患において、hyperemic myocardial blood flow (hMBF) やmyocardial flow reserve (MFR) は心事故や予後の予測について、重要な予測因子であることが知られている。心臓用半導体SPECT装置を用いて、PET検査でしかできなかったdynamic studyを施行し、心筋血流量の定量化が実現可能となってきたがまだ、その検証は少ない。本研究の目的は、心臓用半導体SPECT装置により、201Tl-Cl心筋血流製剤を用いて、臨床レベルで可能な心筋血流量の定量化の方法を開発、検証することである。
このうち、softwareの骨組みは概ね完成しているが、今後他施設でも使用できる様に検証と仕上げをする必要がある。臨床的検証において、論文を報告しているが多数例の報告も今後行う必要がある。
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| 今後の研究の推進方策 |
今後は、softwareの精度が不十分な点もあるため、softwareのブラッシュアップを行い、最終的には多くの施設で使用できる様な形態に持って行きたい。
多数例の臨床データと比較することで、本softwareで算出された数値の臨床的信憑性を検証していく予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
ソフトウェア作成について、まだ、基本プログラムに問題点があり、現在、問題点を補正中。補正でき次第、ワークステーションや必要なソフト、実験器具等を購入する予定であるため、次年度繰越となった。
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| 次年度使用額の使用計画 |
平成27年度に1.心臓ファントムを用いて、半導体 SPECTにて得られた画像の定量性について評価する。ソフトウェア最終作成のためのソフトウェアやワークステーションを購入する予定。臨床検証をするに当たって、統計ソフト等を購入する予定もある。
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