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2015 年度 実施状況報告書

胆道癌における癌関連遺伝子発現とFDG集積との関連に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26461864
研究機関宮崎大学

研究代表者

長町 茂樹  宮崎大学, 医学部, 准教授 (40180517)

研究分担者 西井 龍一  国立研究開発法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, 研究員 (60463212)
水谷 陽一  宮崎大学, 医学部, 助教 (40599586)
近藤 千博  宮崎大学, 医学部, 教授 (10244196)
甲斐 眞弘  宮崎大学, 医学部, 講師 (40264379) [辞退]
大内田 次郎  宮崎大学, 医学部, 講師 (10363590)
柴田 伸弘  宮崎大学, 医学部, 助教 (50404439)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード胆道癌 / FDG-PET / RT-PCR / 癌遺伝子 / KRAS / BRAF / EGFR / Ki-67
研究実績の概要

【目的】胆道癌の予後について、昨年に引き続き、FDG集積強度、腫瘍遺伝子発現強度との関連を比較検討した。【方法】胆道癌62例(胆管癌52例、胆嚢癌10例)を対象に術前FDG-PET/CTから得られたFDG集積指標及び術後癌組織からRT-PCRを用いて測定されたKRAS、BRAF、EGFR、Ki-67、VEGFA、HIF1の発現強度と予後との関連について比較した。Kaplan-Meier法及びLogrank testを用いて生存率の差を検定した。なお遺伝子の発現強度に関しては平均+SD以上を高発現群、平均+SD未満を低発現群とした。【結果】術前FDG-PET/CTでSUVmax≧5の群では5未満の群と比べて有意に生存率が低かった。またSUVmax≧5の群では5未満の群と比較して各腫瘍遺伝子の発現は強い傾向にあったが有意差は無かった。また、各腫瘍遺伝子発現強度で分類した高発現と低発現間で
生存率に有意な差は認めなかった。【結論】胆道癌では術前PETでFDG集積が高い症例(SUVmax≧5)はSUVが5未満の症例と比べ生存率が低かった。KRAS、BRAF、EGFR、Ki-67、VEGFA、HIF1の発現強度と生存率には関連がなかったことから、FDG-PET/CTはこれらの腫瘍遺伝子発現強度よりも予後予測に有用と思われた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

症例数は適切に選択出来ており、症例数も予定通りの人数を確保出来そうである。また個々の症例における遺伝子の発現強度についてもRT-PCRの結果により順調に解析中である。また個々の症例の画像診断(特にFDG-PET/CT)については、新たな解析ソフトウエアが使用可能になったため、再解析を行っている最中である。予後調査はまだ不十分なので当初の計画以上には順調とはいえない

今後の研究の推進方策

1.予後不良な症例のデータについてRt-PCRから求めた腫瘍遺伝子の発現強度のみでなく、Western blot analysisで代表的な症例については確認する予定である。
2.多変量解析に用いる画像データ指標にはFDG-PET/CT指標、MRI指標の他に造影CTでの最大長径を組み入れる
3.多変量解析に用いる手術データにはリンパ節浸潤、血管浸潤についても加えて検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 胆道癌の予後とFDG集積強度との関連-KRAS、BRAF、EGFR、Ki-67、VEGFA、HIF1発現と の比較2016

    • 著者名/発表者名
      長町茂樹、柴田伸弘、水谷陽一、近藤千博、大内田次郎、西井龍一、小川衣未、平井俊 範、
    • 学会等名
      第56回日本核医学会学術総会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2016-11-03 – 2016-11-05

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公開日: 2017-01-06  

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