本研究は胆道癌56例を対象に術前FDG-PET/CTから得られたFDG集積指標及び術後癌組織における腫瘍遺伝子発現強度と予後との関連ついて比較検討した。病理組織分化度とpTstage、FDG集積指標に関してはSUVmaxとSUVpeakが予後規定因子として認められた。FDG容積指標や癌遺伝子発現程度については独立予後因子では無かった。癌遺伝子発現程度が予後因子にならなかった理由は治療内容との関連が考察された。腫瘍容積については腫瘍が胆管長軸に沿って進展するため過小評価されたためと考えられた。胆道癌において術前FDG-PETから得られたSUVmaxとSUVpeakは独立予後因子であった。
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