• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

ウサギ脂肪肝モデルを用いた門脈塞栓術の検討

研究課題

研究課題/領域番号 26461865
研究機関鹿児島大学

研究代表者

林 完勇  鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 助教 (10549918)

研究分担者 東 美智代  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (60315405)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード門脈塞栓 / 脂肪肝
研究実績の概要

1990年の幕内らの報告以降、門脈塞栓術は残肝容積を拡大し、肝切除を可能とする目的に広く拡大肝切除に際して使用されている。一方で、塞栓後の腫瘍の増大や化学療法後の門脈塞栓に伴う肝障害など問題点も多い。実臨床において脂肪肝症例の中で門脈右塞栓後の肝不全発症なども経験されており、その適応についてはいまだ検討の余地のあるところである。脂肪肝モデルにおける門脈塞栓術の影響をウサギ脂肪肝モデルをもちいて検討した。
門脈塞栓後、脂肪肝モデルにおいては非塞栓葉において類同拡張が優位に増悪することが示されたP=0.008 。非塞栓葉と塞栓葉の比較では繊維化を示唆するSMAの沈着が脂肪肝モデル、正常肝モデルいずれにおいても認めており、塞栓による炎症からの繊維化が示唆されたと考えられた。
以上より、脂肪肝症例における門脈塞栓の肝障害が高度に生じている可能性が示唆された。特に、sinusoid obstruction syndromeの原因の一つに化学療法後の門脈塞栓が指摘されているが、脂肪肝症例における類同拡張が門脈塞栓後に生じていることからは化学療法後の脂肪肝などもその原因のひとつとなっている可能性も示唆された。
上記の結果を元に塞栓物質の変更による影響を検討するも、塞栓物質による差異はみられず、安定したウサギ脂肪肝モデルの作成においても見直しを強いられ、十分な結果は得られなかった。

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi