RI内用療法に適すると考えられるα線放出核種のAt-211をBi-209 (α, 2n) At-211反応を介してサイクロトロンより製造・分離し、得られたAt-211から放出されるα線によるヒトがん細胞SKOV3のDNA損傷や細胞生存率をそれぞれコメットアッセイ法とコロニー形成法で評価した。培養がん細胞のDNA二重鎖損傷はAt-211の放射能濃度依存的に増加した。がん細胞生存率は放射能濃度依存的に減少した。サイクロトロンより産生・分離されたAt-211は低放射能濃度でその細胞外照射により培養がん細胞に対して強力で、また、放射能濃度依存的な放射線障害効果が認められた。
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