研究課題
家兎肝腫瘍モデルを用いて、スターチマイクロスフィアとシスプラチン溶液を肝動注する実験結果をまとめた。動注群9羽とマイクロスフィア群9羽を比較した。マイクロスフィア群は投与後24時間、72時間後に有意な腫瘍内プラチナ濃度を示した(P=.016)。組織学的検討においては24時間後にはマイクロスフィアが消失していることから、生体吸収性が確認された。投与60分後にはマイクロスフィア群で有意な腫瘍のアポトーシスが確認された。家兎生体内におけるマイクロスフィアの注入中動態は超音波で観察され、小さなマイクロスフィアがより多く末梢に到達することが確認できたが、その定量化までには至らず、今後の研究に課題が残った。
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Cardiovasc Intervent Radiol
巻: 40 ページ: 438-444
10.1007/s00270-016-1512-1