放射線照射が癌細胞のミトコンドリアを活性化することで癌の増殖を阻害する点に着目し18F-BCPP-EF(ミトコンドリアの活性化に比例して取込みが増加する薬剤)を用いたPET検査が放射線治療の早期効果判定に有用であることを明らかにした。マウス癌組織に照射した後、18F-BCPP-EFを用いたPETで経時的にミトコンドリアの活性度を測定した。非照射癌では18F-BCPP-EFの取込みは陰性であった。照射癌では線量に比例した18F-BCPP-EFの取込み増加が照射後2日目という早期(癌組織の大きさの変化がまだ表れない)から陽性像て検出され、それは2週間後の癌細胞の増殖抑制(治療効果)を反映した。
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