研究課題
昨年度に見出されたF-BPAのマウス腹腔内投与と持続静脈投与の比較を継続して行うとともに、F-BPAの持続動脈内投与で示されたF-BPA濃度の経時的上昇とBPAの治療量持続投与の相関を求めた。Xenograftの悪性黒色腫においては持続投与によりF-BPA濃度は持続的に上昇するが、膠芽腫のXeronograftでは持続投与後最大値をとる時間は個体により異なり、30分程度で最大となり以後低下するものもあった。腫瘍により動態が異なることが示された。またBPAを500mg/kgの治療量で2時間点滴した場合の腫瘍内ホウ素濃度とF-BPA持続投与の相関では、F-BPA投与60分のactivityが腫瘍内ホウ素濃度とある程度の比例関係を示した。現在腫瘍に関してその関連をしめす数式を構築中である。
3: やや遅れている
ホウ素濃度の測定に関して測定装置ICPのトラブルがあり、計画が遅延したが、現状では回復したため今後は予定をこなすことが可能である
今年度においては、マウスに事前にアミノ酸製剤を投与することにより、正常組織のF-BPA集積を低下させ、腫瘍のXenograftのF-BPA集積との比T/N比を大きくすることができるかどうかを検討し、実際の臨床BNCTへの応用を目指す
ホウ素測定装置の故障により、計画していた動物実験が施行できなかった
平成28年度に動物実験を繰り越して使用する予定である
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 謝辞記載あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件)
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